汚部屋になってしまう原因
部屋中に物が溢れかえり、乱雑に散らかった状態のいわゆる「汚部屋」。年齢や性別に関係なく、汚部屋に悩んでいる人は意外と多いと聞きます。
いったいなぜ、このような汚部屋になってしまうのでしょうか?実は、汚部屋になるのには、いくつかの共通した原因や傾向があります。
「もったいない」が強すぎる
汚部屋になる人の特徴は、物に対して「もったいない」の意識が強すぎる点が挙げられます。デパートの紙袋や包装紙、知人からもらった旅行みやげの置き物、昔好きだったアイドルが載っている雑誌など、心当たりはありませんか?
物を大事にすること自体は良い心がけです。でも、普段ほとんど使う機会がない物なのに、
・いつか使うかもしれないから
・思い出の詰まった品だから
・捨てて後悔したことがあるから
・くれた人に失礼だから
といった理由でなかなか捨てられずに残し続けていると、やがて部屋の中がどんどん物で溢れかえってきてしまいます。
後回しにしてしまう
汚部屋になる人は、整理整頓を後回しにしがちです。たとえば、通販会社から送られてくるカタログやDM、請求書といった郵便物は1通ずつは大したことのないものです。けれども、まとめてしようと後回しにしていると、気づいた時にはたくさん溜まってしまいます。
いざ片付けようとしても結構な時間がかかるので、途中で嫌になってやめてしまったり、さらに後回しにしたりと、どんどん悪循環に陥るのです。
それぞれの物の収納場所を決めていない
物が片付かずに散らかる大きな原因は、それぞれの物を収納する定位置を決めていない、あるいは決めた場所に片付けず仮置きをしがちなことです。
・明日も使う予定があるから、テーブルの上に出したままにしておく方が便利。
・そもそも、物の量やサイズに見合った収納家具を用意していない。
これらの行動や状態に当てはまる人は、日頃から手当たり次第にその場の思い付きで物を置いているだけで、決まった場所にきちんと片付ける習慣がありません。その仮置きグセの積み重ねが、汚部屋の原因になっているのです。
汚部屋を自力で脱出する5つのコツ
汚部屋になる原因については理解していただけたと思いますが、どうすれば汚部屋から脱け出すことができるのでしょうか?
ここからは、汚部屋を自力で脱出する5つのコツを伝授します。
①1年以上使わないものは捨てる
もったいない意識が強くて物を捨てられない人は、捨てる時の条件を決めてしまうことをおすすめします。目安となるのが、1年以上使わないものは捨てるというルール。
1年以上使わないものは、それ以上の年月が経っても使う可能性は低いです。「いつか使うかもしれない」の「いつか」は、永遠に訪れないことも少なくありません。
本当によく使っているものだけを残して、出番のないものは思い切って処分してしまいましょう。
②売れるものは売る
まだ使えるものを捨てるのはもったいない、罪悪感があるという人も多いです。そういう人には、単純に捨てるのではなく、売れるものは売ることをおすすめします。
リサイクルショップに持って行ったり、フリマアプリやネットオークションに出品するなど、手間と時間は多少かかりますが、必要としている誰かの役に立ってお金にもなるので、一石二鳥です。
③収納グッズを使って整理整頓
汚部屋からの脱出には、便利な収納グッズを活用して、こまめに整理整頓するのが近道。
よく使うものがスッキリと収納できるように、まずはサイズの合った使い勝手の良い収納グッズを用意するところから始めてみてください。そして、物を出しっぱなしにせず、決めた場所に毎回きちんと収納する習慣をつけていきましょう。
収納エリアごとにマスキングテープなどを使って、視覚的にわかりやすく目印をつけるのもおすすめですよ。
④友達や家族に必要・不要を判断してもらう
残すものと捨てるものの判断が苦手な人は、さんざん悩んだ挙句、やっぱり捨てられなかったというパターンを繰り返しがち。このタイプの人には、自分ひとりで片付けようとせずに、友達や家族に協力してもらう方法がおすすめです。
客観的に見て必要か不要かを判断してもらい、最後にどうしても捨てられないものだけを残すようにしてみるのです。判断スピードが上がって、短時間で綺麗に片付けられますよ。
⑤いっそのことミニマリストになる
汚部屋になる人は、そもそも部屋の中に物が多すぎるのです。日々の生活になくてはならない必需品は、実はそんなに多くないはず。
例えば、似たようなデザインの服が何着もあるのに、整理整頓ができていないから必要な時に探し出せず、また同じような服を買ってしまうといった人は、いっそのこと最小限のものだけで生活するミニマリストになることをおすすめします。
身の回りの物が少なくなれば空間が広くなるのはもちろん、常に何かを探していた時間が減り、時間にもゆとりができます。そして、おのずと上質なものや長く使えるものを選びたくなり、大事に使うようになるはずです。
自力では汚部屋から脱出できないならプロに頼もう!
自力で汚部屋を脱出する方法をお伝えしましたが、自分にはできそうにない、無理だなと思った人は、思いきってプロに頼みましょう。
汚部屋の脱出を助けてくれるプロは、主に次の2つがあります。
家事代行
まず1つ目は、家事代行サービスです。テレビの特集などで見たことのある人も多いのではないでしょうか。日常的な掃除や整理整頓をしてもらえます。
料金は地域や業者にもよりますが、例えば「ベアーズ」では、初回お試しプランの場合、3,000円×3時間+消費税+交通費で依頼できます。
画像引用元:https://www.happy-bears.com/
ただし、これはあくまでも定期利用を検討する方向けで、定期利用は1時間当たりの料金は安くなりますが、初期費用やプランごとの定額料金がかかってきます。1回だけ利用したい人向けのスポットサービスは、割高になっています。
また、基本的なサービス時間は9時~20時となっているため、この時間内に都合がつかない人には厳しいでしょう。
不用品回収業者
2つ目は、不用品回収業者です。部屋に溢れているものを整理整頓するだけでなく、不用品を分類して要らないものは回収してくれます。
物の量を根本的に減らすことができるので、依頼後にまたすぐ散らかるという心配が少ないです。そして、必要な時にその都度依頼するスタイルなので、余分な費用はかかりません。
また、深夜・早朝など時間外の回収にも柔軟に対応してもらえるので、忙しい人にも安心。料金的にも、時間的にも無駄がありません。
短期間で汚部屋を脱出したい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。