遺品整理とは?
遺品整理とは、故人との思い出が詰まった遺品を整理して、残すものと処分するものに分け、故人が暮らしていた住居や部屋を綺麗に片付けることです。遺族が自ら行う場合と、業者に依頼して行う場合があります。
なかなか気持ちの整理がつかない、量が多すぎてどこから手をつけたら良いかわからないなど、遺品整理の悩みを抱える遺族は多いのではないでしょうか?
この記事では、遺品整理をどうやってやれば良いかお悩みの方のために、初めての遺品整理の具体的なやり方についてお伝えします!
自分で遺品整理を行う方法
遺品整理の大きなポイントは、
●必要なものと不要なものを分類する
●不用品のリサイクル・廃棄処分をする
この2つの作業に分けて考えることです。
ここからは、遺族が自分で遺品整理を行う場合のやり方と手順について、3つの流れに沿ってわかりやすく解説していきます。
①必要な物と不要な物を分ける
自分で遺品整理を行う場合には、まず最初に残すものと処分するものを分類するところから始めましょう。
遺品が大量にある場合は、この分類作業に多くの時間と労力がかかります。
作業前に準備するもの
●汚れても良い服装
●マスク
●軍手
●厚手の靴下
●スリッパ、上履き
●ごみ袋
●ダンボール
●ガムテープ
●はさみ、カッターナイフ
●マジックペン
ケガを防ぎ、作業をスムーズに進めるために忘れず用意しましょう。
財産や重要書類、貴金属などの貴重品は誤ってごみに混ざって捨ててしまわないよう、気をつけて分類してください。その他、故人が生前大切にしていたものや、故人との思い出の品は、親族内での形見分けを想定して残しておくことをおすすめします。
②不用品を処分
必要なもの、残すと決めたもの以外は、捨てるものとして処分することになります。不用品を処分する際の基本のやり方は、リサイクルするか廃棄するかを決めるところからです。
燃えるごみや燃えないごみとして出せるものについては、お住まいの自治体のごみ収集日に、決められた集積所へ持ち込んで処分しましょう。
リサイクルが可能なものについては、リサイクルショップなどの業者に買い取ってもらう、もしくは無料での引き取ってもらうのがおすすめです。また、状態が良くまだ使えるものなら、フリマアプリやネットオークションに出品すれば売れる可能性もあります。
ただし、出品したからと言って売れるとは限らず、価格交渉や発送の手間や時間もかかるため、短期間で処分を終えたい人にはあまり向きません。
③残った遺品の分配
遺品整理の最後に行うのが、遺品の分配(形見分け)です。貴金属や時計、美術品、ブランド物、書籍、趣味のコレクションなど、一定の資産価値のある品物は、遺族・親族内で平等に分配するやり方が一般的です。
また、一般的な価値とは関係なく、故人との思い出の詰まった遺品を手元に置きたいと願う人も少なくないでしょう。そういった品については、希望する人に形見分けします。
形見分けの際に気をつけたいのが、高価な遺品の取り扱いです。贈与税の対象になる場合があるため、特別な理由がない場合には、形見分けされる相手の方の負担にならない遺品を選ぶのが無難です。
不安なら遺品整理をプロに依頼!
遺品整理を遺族が自分で行うには、やってみて初めて分かる負担もあるものです。
故人の方の生前の暮らし方によっても個人差が大きく、精神的にも体力的にもつらい、急いで遺品整理を終えないといけない事情がある、など様々なケースがあります。
そういった方は、遺品整理をプロに依頼するやり方がおすすめです。
遺品整理をプロに依頼するメリット
遺品整理をプロの業者に依頼するメリットは、大きく分けて3つあります。
①時間の短縮
・仕事が忙しくて時間がとれない
・賃貸物件で部屋を早く明け渡さなければいけない
といった場合に、プロが短時間で綺麗に片付けてくれるのはとても助かります。
②体力的な負担の軽減
遺族が高齢、体が不自由などの理由で、自分で遺品整理をするのが困難な場合、無理してやろうとせずに、最初からプロに依頼するのがおすすめです。
③精神的な負担の軽減
大切な人を亡くした心の痛みが癒えないうちは、故人との思い出が詰まった遺品を見るのもつらくて、遺品整理などできないと感じる人も多いです。自分でやるのは精神的にキツくて無理な人は、プロの力を借りるのが良いでしょう。
遺品整理業者と不用品回収業者の違い
遺品整理を依頼できるプロの業者は、遺品整理業者と不用品回収業者の2つです。
遺品整理業者 | 遺品整理、クリーニング、遺品の供養、相続の相談などサービスが幅広い。依頼費用が高額。遺品整理だけでなく、関連するサービスも含めて相談したい人、費用や時間が多くかかってもじっくりと遺品整理をしたい人に向いている。 |
不用品回収業者 | 不用品の回収がメイン。分別や買取にも対応。依頼費用はリーズナブル。故人の不用品をスッキリ片付けるのが主な目的の人、短時間で完了したい人、費用を安く抑えたい人に向いている。 |
それぞれの特徴を知った上で、事情や目的に応じてニーズに合った業者を選びましょう。